新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、2020年2月以降の能・狂言の舞台はそのほとんどが中止・延期となりました。舞台やイベントは徐々に再開をしていますが、まだまだ予断を許さない状況です。
このような状況下であっても、皆さま方に心豊かな時間を提供したい!狂言という伝統芸能に気軽に触れていただきたい!という思いから、オンラインでの取り組みをスタートしました。
母校の名誉に関わるので、福岡県立大牟田北高校という校名は伏せるが、わたしの古文テストは追試験であった、と思う。故に謙虚な私は狂言絵本の仕事を固く辞退したのであるが……。なにがどうどうなったのか、書いていたのね。
それが「和泉流で」と聞かされたときは「狂言でしょ」といったら、本当だった。虚言と狂言は違うらしい。内田さんが言ったのは「虚言です」。ハァ。現代文も追試験だったかしら。
それでは、はじまり、はじまり。
小さな頃から身近に親しんだ絵本。内田麟太郎先生の面白く、やさしい文章は、どの世代をも惹きつける魅力がいっぱいです。内田麟太郎先生の作品に携われることに、心から感謝いたします!
内田先生らしい、大変ユニークなメッセージをお寄せ頂き、誠にありがとうございました!
【内田麟太郎先生ホームページ】はこちら
【内田麟太郎先生ブログ】内でも狂言えほん読み聞かせ動画をご紹介頂きました。
思い返せば、「かきやまぶし」を描くことになりかなり手こずった記憶があります。
内田麟太郎さんの軽妙かつ滑稽な文章は、読んだだけで面白くしかもこれを狂言で観たならば、それはもちろん、そっちの方が断然面白いに決まってます。
私が絵を描いたが為に、この絶対面白い狂言のおはなしがつまらないものになったりしたら、絵本にする意味あるのかしら?
とまで思ったものです。
特に山伏と地主とのやりとりは、ラフを描いていてもちっとも面白くならないのでした。
(どーすりゃいいんだろ?)
ある時、それはご飯の支度をしていた時か、お風呂に入っていた時か、ふと、(あ、これってコントみたいだなぁ、ドリフのコントだ!)
と思った瞬間から、俄然楽しくなりました。
山伏はヒゲをつけたカトちゃん。
偉そうにすればするほど滑稽です。
わたし自身が描いてて面白くなかったらそれはきっと読者にも伝わるのでしょう。
カトちゃんありがとう。ドリフありがとう。
こうして、あの時苦しんでできた狂言絵本が、今回本物の狂言師の方々に読み聞かせていただけるなんてことになろうとは!
その独特の間と言い回し、やはりさすがです!
是非是非、観て聴いていただきたいと思います。本物です!
今回、このような機会をいただき、非常に嬉しく思っています。
コロナ禍で舞台芸術が苦境に立たされる中、今だからこそ狂言の魅力を伝えたいとの想いに胸が熱くなりました。
私自身、実は日本舞踊(名古屋西川流)名取で、端くれながらも伝統芸能に携わる身として共鳴するところがありました。
『狂言えほん』の存在は今回初めて知りました。こんな素晴らしいものがあるなんて!もっとたくさんの方に知って欲しい!率直な感想です。
こんな心躍る絵本を、音声で表現することで、どこまで付加価値を高められるのか?しかも狂言師とのコラボレーションは初めて。改めて独特でユーモラスな狂言の語りに魅了され、刺激を受けました。
この動画との出逢いによって、あなたの世界が広がりますように…。
【profile】
小川真由(おがわ まゆ)
録音現場に颯爽と(自転車で)現れた小川さんは、とてもチャーミングな方!
メッセージにもお寄せ頂いたとおり、伝統芸能への秘めたる思いを胸に、演出にも自ら積極的に取り組んで下さいました。良い出会いに感謝いたします。ありがとうございました!
【小川真由さんオフィシャルブログ】トップページはこちら
【小川真由さんオフィシャルブログ】内でも狂言えほん読み聞かせ動画をご紹介頂きました。
能楽師狂言方和泉流
公益社団法人・能楽協会会員
萬狂言関西支部所属
能楽師狂言方和泉流
公益社団法人・能楽協会会員
萬狂言関西支部副支部長
能楽師狂言方和泉流
公益社団法人・能楽協会会員
萬狂言九州支部所属